好きの代わりにサヨナラを【蒼編】《完》
「笹川さんと付き合ってるの?」

「……は?……そんな訳ねぇだろ」

唐突な質問に、俺はぶっきらぼうに答えてしまった。



「そっか……」

あいつは伏し目がちにつぶやいた。

俺の隣でうつむくあいつは、直視できないくらい綺麗になっていた。



式典に来るなら、来るって言ってくれよ……

何の心の準備もなく、突然目の前に現れたあいつに、俺はどう声をかけたらいいのかわからなかった。



「ほのかは……元気にしてた?」

「うん」

あいつはうなずいただけで、会話は終了してしまった。
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