想いの行方
おはようございます

部活に向かう生徒たちに挨拶をしながら歩く。

「メガネ萌え」

などと、生徒達にからかわれながら、笑顔で挨拶をかえした。

春休みの学校は、いつもより静かで、寂しい。
でも、四月になれば、一番騒がしい。


斉藤先生が来るまで、自分のことしなきゃ!


私よりも少し遅く来た唯ちゃんが、私を見て
「また、やっちゃったんだ」って、苦笑いした。
大好きな友達を亡くしたのは、唯ちゃんも一緒なのに。
何時も私を気遣ってくれる。

「ごめんね。」と小さな声で誤り、仕事を始めた。
集中して仕事をしていたら、
「もうお昼行かない?」

そんな時間なんだって思ったら、朝は食べそこねたし、お腹空いていることに気づいた。

近くのコンビニに行き、校舎の中庭でサンドイッチを食べた。
「ごめん。昨日あんな話したから、思い出したんだよね」
って唯ちゃんが謝るから、
「うん。最近は、大丈夫だったんだけどねー。酔ってたから、止まんなくなっちゃったんだ」って申し訳ない思いで笑って答えた。

「でもさ。本当に新しい恋しなよ。あいつだって、みきがそんなだと、安心して眠れないよ」

「わかってるよ」って呟いて、渇いた喉にサンドイッチを紅茶で流し込んた。

部活帰りだろう。ジャージ姿でふざけながら歩いている生徒たちをぼんやりと眺めていた。

どんなに悲しくても、何も知らなかったあの頃に戻りたいとは思わない。塁さんと一緒にいた日々は、私の宝物だから。

「さて。午後からも頑張りますか」

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