死にたい君に夏の春を
見ると、九条が僕の服を掴んでいる。
「……行っちゃうの?」
どうやら起きてしまったようだ。
「うん。
コンビニで色々買ってくるから、それまで寝てて」
「……じゃあその前に、汗、拭いてくれる?」
その言葉に、固唾を飲む。
僕が拭くのか。
気にしないようにしていたのに、意識してしまう。
乱れた制服と髪、シャワーを浴びたぐらい濡れた肌。
彼女は首筋に垂れた汗を拭う。
その姿が、なんとなく艶やかに見えてしまう。
「……それは、ちょっと……」
危険行為だ。
「ふふ、嘘だよ。そのくらい自分で出来る」
そう言って起き上がり、傍にあったタオルに手を伸ばす。
もしかして今、こいつにからかわれた?
暑くなって、背中にじんわりと汗が滲む。
僕も熱が出たのだろうか。
「じゃあ言うなよ……」
九条自体が危険人物である。
「ねぇ、シナモンロール買ってきてよ」
「なんで?」
「食べたいから」
もっと重体だと思っていたが、案外元気そうじゃねぇか。
「わかったから……。
元気でも一応大人しくしてろよ」
「はーい」
タオルで汗を拭きながら僕を見送る九条。
全く、生意気になったものだ。
頑張って冷静さを取り戻そうとする僕であった。
「……行っちゃうの?」
どうやら起きてしまったようだ。
「うん。
コンビニで色々買ってくるから、それまで寝てて」
「……じゃあその前に、汗、拭いてくれる?」
その言葉に、固唾を飲む。
僕が拭くのか。
気にしないようにしていたのに、意識してしまう。
乱れた制服と髪、シャワーを浴びたぐらい濡れた肌。
彼女は首筋に垂れた汗を拭う。
その姿が、なんとなく艶やかに見えてしまう。
「……それは、ちょっと……」
危険行為だ。
「ふふ、嘘だよ。そのくらい自分で出来る」
そう言って起き上がり、傍にあったタオルに手を伸ばす。
もしかして今、こいつにからかわれた?
暑くなって、背中にじんわりと汗が滲む。
僕も熱が出たのだろうか。
「じゃあ言うなよ……」
九条自体が危険人物である。
「ねぇ、シナモンロール買ってきてよ」
「なんで?」
「食べたいから」
もっと重体だと思っていたが、案外元気そうじゃねぇか。
「わかったから……。
元気でも一応大人しくしてろよ」
「はーい」
タオルで汗を拭きながら僕を見送る九条。
全く、生意気になったものだ。
頑張って冷静さを取り戻そうとする僕であった。