大江戸シンデレラ

美鶴は深々と平伏した。

「し、島村の家から参った……
み、美鶴と申し……
な、何卒(なにとぞ)、よろしゅう……」

ほんの少しでも気を許せば、「なんし」という(さと)言葉が飛び出そうだ。


刀根が、ぐっと眉根を寄せた。

「そなた、そないな無礼千万な物云いで、
よくもまぁ……『武家の女子(おなご)』と名乗っておるな」


——あぁ、所詮、この御方も、

島村の御新造と同じようなものでなんしか……

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