停留所で一休み
「ウヒャヒャヒャ!!」

「敬太、おもしろ過ぎ!!」

弥生も大和君も、お腹を抱えて笑っている。


その上、大和君と弥生の攻撃はさらに続く。

「そうだ。敬太さ、成人式の時に、俺の初恋の相手は小形だって言ってなかった?」

弥生の発言に、私の心臓は速さを増した。

「そうそう。」

本村君は、私が初恋の相手だと、あっさり認めた。

「本当の話?」

「えっ?ああ……言ってなかったっけ?」

もはやここまでくると、覚えていない事に申し訳なくて、本村君の顔をまともに見れない。


「あら~。出海は知らなかったみたいよ~敬太。」

弥生が、戸惑う私に顔を近づけた。

「何かの拍子に、話したと思ってたんだけどな。」
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