停留所で一休み
本当、なんでここまで話して、本村君の記憶全くないんだろう。

そして無謀にも、その話を広げてみる。

「い、いつの話?本村君。」

「小学4年生の時。ちなみに同じクラス。」


ご丁寧にありがとう。

って、私は恋の”こ”の字も知らなかったのに~。


「でもすぐ終わっちゃったからな~」

本村君は照れるでもなく、軽いノリで話す。

「どうして?…」

それこそ私、なんかしたかな?

「小形が具合悪いって言って、保健室に行った時、心配で休み時間に様子見に行ってさ……」

うわっ!

私を心配して?

本村君、優しい~


「でも、行った時の小形の寝相がすっげ~悪くて。寝顔もおっさんみたいだったし。」
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