停留所で一休み
そう言いながら、家の中に入る私。

気分はもう、泥棒だ。


廊下から居間をそっと覗くと、みんな毛布にくるまりながら寝ている。

みんな遅くまで飲んでたのかな。

そう思っていると、横になっている克己と目が合った。


「お帰り、姉ちゃん。」

無視すると思ってたのに、案外普通に言われた。

「起きてたんだ。」

「って言うより、今起きた。」

「あっ、そう。起こしてごめんね。」

「ううん。」

克己は、目を擦りながら起き上がる。

辺りを見回すと、和希ちゃんの姿がない。

「克己、和希ちゃんは?」

「姉ちゃんが出てってから、すぐに帰したよ。」

ムスッとしながら、答える克己。
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