停留所で一休み
「そう考えると、克己に悪いことしたな。」

そろそろ克己のことを、一人前に見てやらないとダメなんだな。

「お父さんから言っておいて。ごめんって。」

父は、反対側を向きながら笑っている。

「なに?」

私が聞くと、父はまだ笑いながら答えた。

「やっぱり姉弟なんだな。」

そう言ってまた笑っている

「昨日の夜な、克己も言ってたんだ。『姉ちゃん、彼氏と別れたばっかりだったのに、悪いことしたな。俺も受け流すことができたのに。』だとさ。」

あの克己がね。

「その後の、あいつの言葉だ。『親父から言っておいて。ごめん、姉ちゃん。』だとさ。」


それって、まるっきり私のセリフと同じじゃん!
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