停留所で一休み
見ると、その人達の手には、ガイドブックがあった。
「どれどれ?」
私は立ち上がって、ガイドブックを見てみる。
「ああ、この大きな道を真っ直ぐ行くと、二つに分かれる場所があるんで、そこを左に曲がって下さい。あとはそのまま道なりですよ。」
カップルは目を合わせると、にこっと笑顔になった。
「ありがとうございました。」
「いえ。」
二人は私に頭を下げると、車に戻って行った。
窓越しに女性が手を振ってくれたので、私も手を振った。
そして走って行く車を、私は見送った。
「ナンバープレート、東京のものだったな。」
父が言った。
「そうだね。」
私が静かに答えた。
「なんだ。東京が恋しくなったか?」
「どれどれ?」
私は立ち上がって、ガイドブックを見てみる。
「ああ、この大きな道を真っ直ぐ行くと、二つに分かれる場所があるんで、そこを左に曲がって下さい。あとはそのまま道なりですよ。」
カップルは目を合わせると、にこっと笑顔になった。
「ありがとうございました。」
「いえ。」
二人は私に頭を下げると、車に戻って行った。
窓越しに女性が手を振ってくれたので、私も手を振った。
そして走って行く車を、私は見送った。
「ナンバープレート、東京のものだったな。」
父が言った。
「そうだね。」
私が静かに答えた。
「なんだ。東京が恋しくなったか?」