停留所で一休み
「ああ……ありがとう。」

訳も分からず、両親に挨拶し、大きな荷物を持った。

「ほら!!早く!!」

一香は、自分の軽自動車のドアを開ける。

「ごめんね、一香。」

「全くだよ!!」

どうしてそんなに不機嫌なのか、自分の妹なのに分からない。

だがその原因は、次の瞬間に分かった。


「お姉ちゃん、今年の夏も会えるよね。」

克己と同じような事を言っている。

「今度会うのが、二年後とか三年後とか、そんなのもう嫌だからね。」

そう言って一香は、車を発進させた。


寂しかったんだね。

一香も、克己も。

今年の夏は言う通り、帰って来よう

そう思う、私だった。
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