あり得ない男と、あり得ない結末
*
「起きろよ、美麗」
そんな声に目を開けると、目の前に阿賀野さんがいた。
彼は朝風呂から戻って来たばかりらしく、Tシャツから伸びた腕からはうっすら湯気が上がっている。
タオルを髪にごしごしこすりつけながら、私のおでこをつついている。
「髪……濡れてますよ」
「放っておけば乾くし」
「阿賀野さん、いつもそうなんですか?」
「ドライヤーはしないかな」
意外。そのくしゃっとした髪は、おしゃれでやっているんだと思っていた。
「ところで美麗。なかなかいい眺めだから言いたくないけど。あんまり無防備にされても襲っちゃうぞ」
「へ?」
私は布団を抱き込むようにして寝ていた。浴衣も中にTシャツを着こんでいるとはいえ乱れている。
「あ、すみません」と胸元を押さえると、「あー違う違う」と言われた。
「足」
「え?」
浴衣がめくりあがっていて、ふくらはぎから下がむき出しの状態で布団から見えている。
でも足ならそんなに……と思ったけれど、意外にも阿賀野さんの視線は足先にくぎ付けだ。
脚フェチなのかしら。
半身を起こし、改めて、「おはようございます」とあいさつすると、ようやく視線を外してくれた。
耳がちょっと赤くて、この人こういうとこで照れるのかと思うとすごく不思議な気分。
「起きろよ、美麗」
そんな声に目を開けると、目の前に阿賀野さんがいた。
彼は朝風呂から戻って来たばかりらしく、Tシャツから伸びた腕からはうっすら湯気が上がっている。
タオルを髪にごしごしこすりつけながら、私のおでこをつついている。
「髪……濡れてますよ」
「放っておけば乾くし」
「阿賀野さん、いつもそうなんですか?」
「ドライヤーはしないかな」
意外。そのくしゃっとした髪は、おしゃれでやっているんだと思っていた。
「ところで美麗。なかなかいい眺めだから言いたくないけど。あんまり無防備にされても襲っちゃうぞ」
「へ?」
私は布団を抱き込むようにして寝ていた。浴衣も中にTシャツを着こんでいるとはいえ乱れている。
「あ、すみません」と胸元を押さえると、「あー違う違う」と言われた。
「足」
「え?」
浴衣がめくりあがっていて、ふくらはぎから下がむき出しの状態で布団から見えている。
でも足ならそんなに……と思ったけれど、意外にも阿賀野さんの視線は足先にくぎ付けだ。
脚フェチなのかしら。
半身を起こし、改めて、「おはようございます」とあいさつすると、ようやく視線を外してくれた。
耳がちょっと赤くて、この人こういうとこで照れるのかと思うとすごく不思議な気分。