恋する24時 2
新人の頃から
一緒に家で飲んだり遊んだり
可児先輩の次に
お世話になってる人なのに。
貴梨香の、彼なのに……。
「可児はまだ会社?」
「は、い……、新人2人と今後の話をしています」
今日は、悠人先輩と貴梨香に
新人教育の引継ぎも兼ねて
来てもらっている。
「そっか、じゃあ、もうちょいかかるかな?」
「はい、アタシがご飯作ってる間、2人には可児先輩のゲーム一式で遊んでてくれって……」
「ごはん支度手伝わなくていいの?」
貴梨香が心配そうに
アタシの手の包帯を見て言った。
「悠人先輩が暇になっちゃうし、いつもゴム手袋してやってるから大丈夫だよ? ありがとう貴梨香」
「じゃあ、ゲーム借りるか、……何がいいかな?」
「あっ、そうそう、桃鉄100年はイジルなって言ってましたよ? 可児先輩が」