恋する24時 2
「じゃあ、ソレやろうぜ」
「うん!」
可児先輩の言った通りに
2人は、イジルなと言ったはずの桃鉄を
嬉々としてやり始めた。
『間が待たなくて、ゲームとかで時間潰してて欲しかったら、こう言うとテキ面だから悠人は』
そう言って、いつも大事に
催事にも持ち歩いているゲームセットを
アタシの部屋に置いていってくれた。
本当に、やさしい人だな
と、思う、可児先輩は……。
優しいだけではなく
もう、アタシにとっては
命の恩人になってしまっているけどね。
アタシは、はしゃぐ2人の声を
心地よく聞きながら
買ってきてもらったお酒に合う
メインのつまみと
サラダを先に作り始めた。
可児先輩以外の知り合いと会うのも
久しぶりなので
腕によりをかけて沢山作ってしまった。
「……多かったかな?」
まぁ、明日以降のおかずになるから
全然大丈夫だろう。