恋する24時 2
「ただいまぁ……、じゃなくて、由似ちゃん戻ったよ?」
お酒のおつまみが
全部仕上がった頃合いで
ちょうど可児先輩が戻ってきた。
「お疲れ様です、取り合えずお酒もおかずも揃ってますよ」
「悠人たちいるの?」
「はい、……桃鉄してます」
「あはは……、分かりやす」
笑いつつも少し疲れた顔で
靴を脱いで、奥に2人に顔を出しに行く。
ここ一週間毎日
アタシの夜のフラッシュバックに
付き合っているから
先輩の疲労が心配だった。
「2人とも悪いな、来てもらっちゃって……」
「お疲れ様です、可児先輩」
「お疲れ、可児、100年のヤツ進めてやったぜ」
「ハイハイ、どうせヘンな物件買ったり売り飛ばしたりしたんでしょ?」
「ボンビーもつけときましたぁ♪」
「お前らサイアクな……」
可児先輩のリアクションに
2人は満足そうに笑う。