恋する24時 2
「……」
今さら何を驚いてるんだか
いや、でも
考えただけで、眩暈がした。
「……」
アタシ、あの人に
どれだけの恩を返せばいいんだろう?
「由似、大丈夫?」
「……う、ん、実は、助けてもらった流れで、……可児先輩に今までいてもらってたんだ」
「えっ?」
案の定、2人とも固まってしまった。
まぁ、そうだよね
アタシだって最初は驚いたんだから。
「警察とか、病院とかも手続きの時、色々お世話になって、……主任との仕事の調整もしてくれて、ずっと傍に居てもらってたンだ……今さらなんだけど、迷惑かけ過ぎてるのに気づいて、途方に暮れていた所……」
「……」
2人は、顔を見合わせて
困ったようにアタシを見た。
「可児先輩って、由似とペア組んでる人だったよね?」
「うん」
「最近はあまり聞かないけど、女の人と結構噂が絶えなかった人だよね?」