恋する24時 2

「……」




 今さら何を驚いてるんだか

 いや、でも

 考えただけで、眩暈がした。




「……」




 アタシ、あの人に

 どれだけの恩を返せばいいんだろう?




「由似、大丈夫?」



「……う、ん、実は、助けてもらった流れで、……可児先輩に今までいてもらってたんだ」



「えっ?」




 案の定、2人とも固まってしまった。



 まぁ、そうだよね

 アタシだって最初は驚いたんだから。




「警察とか、病院とかも手続きの時、色々お世話になって、……主任との仕事の調整もしてくれて、ずっと傍に居てもらってたンだ……今さらなんだけど、迷惑かけ過ぎてるのに気づいて、途方に暮れていた所……」



「……」




 2人は、顔を見合わせて

 困ったようにアタシを見た。




「可児先輩って、由似とペア組んでる人だったよね?」



「うん」



「最近はあまり聞かないけど、女の人と結構噂が絶えなかった人だよね?」



< 67 / 186 >

この作品をシェア

pagetop