前略、さよなら
ちらっと星華を見た。
梨花と琴葉を見た。
怖かった。
陽くらい強ければ
3人を気にしなくても
平然と学校生活を送れるかもしれない。
でも私には無理だ。
陽と一緒にいてはいけない。
私は今さらのように
男子なんかより
女子の方がずっと怖いのだ
ということを思い知っていた。
私を馬鹿にする拓海達の
なんとかわいげのあることか!
それに比べたら星華なんて
北極の氷よりもなお冷たい目で
人を睨むのだ。
「行かない」
私の声もひどく冷たかった。
「千代ー」
私を助けるように琴葉が私を呼ぶ。
自然と腕は放たれた。