前略、さよなら

「隣のクラスの知り合いが時旅したんだって」

「また知り合い?」

3人は笑った。


「え!梨花達、時旅知ってんの?」

陽はすかさず食いついた。

あ、しまった。


「陽、南地区だよね!
知ってるよお!」

星華は嬉しそうだった。

「まあ都市伝説なんだけどね」

梨花がクスクス笑う。



そして______

「あるよ。それ実際に」


陽が真顔で言った。


本当に真顔だったので
その後に「ウソだよー」
とでも続くのを
誰もが期待しているみたいな間が
2秒くらいあった。


「おばあちゃんが時旅したって言ってた。

でも時旅って神社の本殿より
ずっと山奥にある祠にお願いしなきゃ
いけないんだ。

道が道じゃないから
ほとんど辿り着けないんだよ」


< 91 / 138 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop