しあわせ食堂の異世界ご飯3
ローズマリーはレースのハンカチを取り出して、額を拭う。そしてアリアへ、「お掛けになって?」と自分の向かいの席を勧めた。
「はい、ありがとうございます」
 一礼してからアリアが座るのを見ると、ローズマリーは止めていた手を再開して食事を始めた。
(私に話があるってことだよね?)
 けれど食事中の会話はマナーがよくないため、先に食べてしまおうとしているらしい。
 美味しさゆえなのか、そのペースはなかなかに早い。
 これであればそう時間はかからないだろうと判断したアリアは、シャルルへお水と新しい紅茶をお願いする。

 しばらくして、ローズマリーはスプーンを置いた。
 見ると、カレーもナンもすべて完食されている。どうやら、かなりお気に召してもらうことができたようだ。
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