しあわせ食堂の異世界ご飯3
アリアはそう言って苦笑するけれど、ローズマリーの主張はもっともだ。

 町で食堂を経営しているような料理人は、料理の速さや安さといったものを求められる。味についても、一定以上あればいいのでそう難しいことはない。
 その次が、商人など裕福層の平民が利用するお店だ。
 ここは速さや安さといったものはあまり求められないが、その代わりある程度の腕前でなければ務まらない。
 さらに上にいるのが、貴族のおかかえ料理人だ。
 不特定多数の人ではなく、その屋敷の人が日頃から食べる料理を作るため、腕前だけではなく料理のレパートリーも豊富でなければならない。
 そして最上位に位置しているのが、王族の料理人だ。
 王城で国王たちを始め、各国からの来賓への料理なども担当する。今まで挙げられたすべての要素に加えて、独創性や多くの食材の知識も求められる。とても大変だが、名誉ある仕事だ。

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