しあわせ食堂の異世界ご飯3
とはいえ、楽しそうに笑っている彼女を見ると冗談で言ったのだろうということもわかる。
(何か情報が聞けるかと思ったけど、なかなか難しいね)
 リベルトの情報でも聞けたら嬉しかったけれど、彼はどの姫にも会っていないのだから仕方がない。
(というか、逆にその方が安心する……)
 リントに扮したリベルトに会えるのは自分だけなのだという、ちょっとした優越感に浸ってしまう。
(料理をしてるだけで満足だったと思ったのに、どんどん欲張りになって困っちゃう)
 アリアが小さく息をつくと、ローズマリーが「そろそろ時間だわ」と告げた。
「これからセレスティーナとお茶会だから帰らないといけないのよ。アリア様もご一緒にどう?」
「え……っ!」
 平和に見送って終了だと思っていたところに、特大の爆弾が落とされてしまった。さすがに今からお茶会なんて、なんの準備もしていない。
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