しあわせ食堂の異世界ご飯3
「嫌いだった?」
「いや、そうじゃねぇけど……母さんの作るシフォンケーキが不味いから、その印象が強いんだよな」
「あー……なるほど」
 アリアもエマと初めて会ったときにシフォンケーキを振舞ってもらったけれど、確かに美味しくなかったことを覚えている。
 ならば、カミルの記憶を美味しいシフォンケーキで塗り替えてしまおう。
「大丈夫、これから作るのはとびきり美味しいシフォンケーキだから。カミルも大好きになること間違いなしだよ!」
「そうだな。アリアの料理は不味いもんなんてないし、楽しみだ」
「わたしもとっても楽しみです!」
 美味しいシフォンケーキ作りの開始だ。

 用意する材料は、すでに市場で購入済みだ。
 卵、砂糖、植物油、牛乳。
 たったこれだけで美味しいシフォンケーキができあがる。
< 162 / 201 >

この作品をシェア

pagetop