しあわせ食堂の異世界ご飯3
「あっ、そうですよね。すいません……」
 確かにしあわせ食堂とは目と鼻の先だったから、うっかり口走って新作メニューがあると勘違いした人が出てしまうかもしれない。
 マイクたちの分しか試作の料理がないので、ほかの人が間違って店に押しかけてしまっては大変だ。
「でも、ラッキー以外の何物でもないですよね。俺たちがしあわせ食堂の料理を一番に食べられるなんて」
「そりゃあ、なぁ」
 マイクの弾む声には、さすがの親方も嬉しさを隠せないようで、頬が緩んでいる。すると、次第にその足も早くなるというものだ。
 気づけば、あっという間にしあわせ食堂の前までやってきてしまった。

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