夜のしめやかな願い
久しぶりで忘れていたけれど、この男・・・。
メンドクサイんだった。
「あのね、ソーガ」
さゆりは大きく呼吸をしてから、柔らかな声を出した。
〝そこの病院の名前は?″
宗雅はため息混じりのうんざりした声で遮った。
さゆりが病院名を告げると、あっさりと分かったという。
〝入院できるように、話し通しておく″
「えっと?
それって、だって」
〝付き添い、よろしく″
「え、ちょっと」
電話が切れている。