夜のしめやかな願い
一つだけのデスクに座っていた宗臣がおっくうそうに顔を上げる。
この間会った時のように髪の毛をおろしているが、印象は全く違った。
ぼさぼさで荒れている。
数か月ぶりのはずなのに、数年ぶりのように年が刻まれている。
何日か寝ていないような、よれている服装。
さゆりを認めると目がすがめられ、憎むように睨まれた。
それが歪むような笑いに代わる。
「この間は世話をかけた」
揺らめくように立ち上がり、くたびれたソファーに手を振った。