夜のしめやかな願い

宗忠は第三者がいる時には“さゆさゆ”とは呼ばない。

“さゆりちゃん”なんてキャバ嬢かよって思うが。

大体、久しぶりじゃないっての。

彼女には誤解をされたくないらしい。

単なる幼馴染だと強調している。

予想通り、宗忠は容赦ない。

「今日、兄さんは来るって?」

さゆりは表情を一瞬ひきつらせてから、微笑した。

< 147 / 187 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop