無気力少女は必要以上に迫る男共がお嫌い。
まあいいや。こういうのは、何も言わずに出て行ったほうがいいだろう。
無言で会釈をして出ていこうと思ったけれど、男三人(実際は二人?)がそれを邪魔した。
「お前、名前は」
うーむ。どうせ今隠したところで、面倒ごとには変わりなそうだからなあ。
「箕田梓」
素直に答えることにした。
「お前、どうやって入った?」
どうやってって…、はぁめんどいしだるい。
「気づいたら、ここにいました」