無気力少女は必要以上に迫る男共がお嫌い。






 まあいいや。こういうのは、何も言わずに出て行ったほうがいいだろう。



 無言で会釈をして出ていこうと思ったけれど、男三人(実際は二人?)がそれを邪魔した。



 「お前、名前は」



 うーむ。どうせ今隠したところで、面倒ごとには変わりなそうだからなあ。



 「箕田梓」



 素直に答えることにした。



 「お前、どうやって入った?」



 どうやってって…、はぁめんどいしだるい。



 「気づいたら、ここにいました」



< 15 / 30 >

この作品をシェア

pagetop