無気力少女は必要以上に迫る男共がお嫌い。
私の言葉になにいってんのコイツ、とでも言いたげな目をした後、言い訳だと思っているのか呆れていた。
勝手に呆れんなし。つかさあ、なんでこんな目にあわなきゃいけないの。私は誘拐されただけの被害者なんだけど?
「…あのねえ、そんな下手くそな嘘つくなら、もっとマシな嘘ついてくれる?」
完全に見下したような雰囲気のコイツらに、思わず頬がピクピク動く。
ホントにめんどいわ…、早くそこ通らせろやボケ。ああイライラする。
無意識に顔を俯かせて、イライラを鎮めようと目を閉じる。
…いや、これは無理だわ。
そう自分で思ったときは、もう遅かった。
「…てめえら、」