無気力少女は必要以上に迫る男共がお嫌い。






 今度こそ扉の外に出るけども、そこは、廊下が淡々とあるだけで。



 「いやここどこやねん」



 …仕方ない。奴らに体育館までの道を教えてもらうか。



 「金髪」



 金髪頭のごっつい変なピアスをつけている男に、声をかける。



 一瞬ビクッと肩が揺れて、恐る恐るといった感じで私のほうに振り返った。



 「道。教えて」



 「へっ?……は、はははひっ!姉御!」



 「落ち着け」



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