森の妖精と団長さん
今までこの小屋で感じることのなかった、両親の面影を、真実を知ってから感じるようになった。
ある日突然亡くなった2人
それを伝えられた屋敷は騒然となり、誰もが嘘だと信じなかった。
そこに現れたのが、レーガン侯爵
『ラティモア辺境伯夫妻の訃報は聞いた…これからラティモア領は我がレーガン家が受け継ごう。ここは無くしてはならぬ土地だ。』
そう言ってラティモア辺境伯にレーガン家の長男、ロイドを任命した。
表向きはレーガン侯爵がラティモア辺境伯を偲んで一時的に引き継いだとされてた。
しかし、ロイドを領主と迎えた途端、住人の税金が増やされ、ラティモアの発展のためと優秀な者たちが屋敷に連れて行かれた。
彼らはあの時の、ルカさんが受けた毒薬を無理に作らされていた。
そして、シキお兄様は、地下の薄暗いところに監禁されていた。
毎日、食事を与えられるだけ
だけど、周りに見つからないようにセアが毎日お兄様に会いに行っていたらしい。
そこで日々現状を、ラティモアの変わりゆく様を伝えていた。
そしてあの日
突然知らない男に助けられ、地下から出られた。
シキお兄様を助けたのはシエルさん
シエルさんはルカさんたちとは別行動で、1人屋敷を探し回り、どこかにいるお兄様を見つけ出してくれた。