森の妖精と団長さん
そっと近づき、腕を回せば、
「ル、ルカさん…?」
1年前と変わらない…
いや、1年前より綺麗で、女としての色気が増してる。
"俺のものにしたい"
その思いに支配されたような感覚だった。
エマに思いを伝え、戸惑いながらも俺と同じ思いを持ってくれてたエマが可愛くて仕方なかった。
1日も忘れたことなんてない。
俺の前から2度も居なくなって、
なんで守れなかったのか、なんで目の届くところに置いておかなかったのか、
そう憤る日々で、それと同時に、俺はエマに惚れてると自覚できた。
俺の人生にはエマが必要なんだと。
1人で抱え込んでしまう
強くて目が離せない姫
俺が壊してしまわないように、そっと彼女を優しく包み込む。