森の妖精と団長さん



だるい体と明るい日差しを感じ、目が覚める。



「起きたか?」


目の前にはルカさんがいた。
なんか恥ずかしくて視線をずらすと、ルカさんは既に王子の格好をしていた。



「えっ!私、寝過ぎて…!?」


「寝てろ。まだ大丈夫だ。ミリーはシエルが見てるから。」



シエルさんが…。
申し訳ないと思いつつ、まだ寝てたい欲が勝ってしまった。



「無理させたな。すまない。」

「いっ、いえ!嬉しかったです…。」



聞こえるか分からないぐらいの声量だったが、ルカさんには聞こえたらしく、ギューッと抱きしめられた。




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