ぼくらは最期まで最初の恋をする
咲side
「悠斗!ねえおきてってば!」
私は藍原咲。こいつ、今叩き起こしている悠斗は私の幼なじみで、好きな人。
こんなやつのどこを好きになったのかと言われても分からないけど、好きになってしまったものはしょうがない。
ようやく起きた悠斗を待つため、私は優斗の家から出ようとした。すると、お姉さんから引き留められる。
「毎度ごめんね、咲」
「いいの、はるか姉!私が好きでやってるんだし」
「そう言ってくれて嬉しいよ、悠斗はちゃんと急がせとくね」
そう言ってお姉さんは軽くウィンクした。かっこいいんだよなぁ、悠斗のお姉さん。
今度こそ外に出て、悠斗を待つ。程なくして出てきた悠斗に
「遅いってば!」
「悪い!」
顔の前でパンっと手を合わせる悠斗に、怒りの気持ちなんてどこかへ飛んで言ってしまった。
そして、時間に送れそうなことに気づき慌てる私を抱えて、悠斗は走り出した。
「止まれぇー!!!」
私が叫ぶのも無視して。ほんとに真っ直ぐで、馬鹿で、正直なやつ。まあ、そんな悠斗が好きな私も大概だと思うけど。
「悠斗!ねえおきてってば!」
私は藍原咲。こいつ、今叩き起こしている悠斗は私の幼なじみで、好きな人。
こんなやつのどこを好きになったのかと言われても分からないけど、好きになってしまったものはしょうがない。
ようやく起きた悠斗を待つため、私は優斗の家から出ようとした。すると、お姉さんから引き留められる。
「毎度ごめんね、咲」
「いいの、はるか姉!私が好きでやってるんだし」
「そう言ってくれて嬉しいよ、悠斗はちゃんと急がせとくね」
そう言ってお姉さんは軽くウィンクした。かっこいいんだよなぁ、悠斗のお姉さん。
今度こそ外に出て、悠斗を待つ。程なくして出てきた悠斗に
「遅いってば!」
「悪い!」
顔の前でパンっと手を合わせる悠斗に、怒りの気持ちなんてどこかへ飛んで言ってしまった。
そして、時間に送れそうなことに気づき慌てる私を抱えて、悠斗は走り出した。
「止まれぇー!!!」
私が叫ぶのも無視して。ほんとに真っ直ぐで、馬鹿で、正直なやつ。まあ、そんな悠斗が好きな私も大概だと思うけど。