外見9割、性格1割。

築「何度も言ってるけど
俺はお前の気持ちには
応えられない。」

愛琉「は?」

築「俺はお前が涙を流しても
その涙を拭ってやる事は出来ない。」

ふざけんな。告白もしてないのに
何でいきなり私の事、振るんだよ。

いつか芽衣が言っていた。
1番辛いのは告白すらさせて
もらえない事だって。

その意味がよく分かった。
私の気持ちを伝える事すら許されない。
私が密かに鬼男を想う事も許されない。
振られちゃったら好きでいられない。

愛琉「知らないよ。あんたの
気持ちなんて、どうでもいい!
あんたに彼女がいる事も知ってる。
大切に想ってる事もあんたの
口から全部聞いた。
だけど、こっちだって何度も言うけど
あんたの事好きになっちゃったんだから
仕方ないんだよ!諦められない!
でも、そもそもこんな話
彼女の前でする事じゃないよ!」

精一杯伝えたなのに鬼男は
悲しげな表情で彼女の事ばかり見ていた。

分かってるよ。知ってるよ。
鬼男が私の気持ちなんて
どうでもいいって思ってる事くらい。
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