外見9割、性格1割。
ーガラガラ
教室の机にかかる私のカバンを持つと
笑顔を見せた。
白戸「後は弁当箱だけだな。
屋上だっけ?開いてるかな?」
そのカラ元気にも見える態度が
私の胸を締め付ける。
愛琉「何で何も聞かないの?」
芽衣に聞いた白戸くんの気持ちを
考えると、辛くなった。
だって、大谷くん同様、私は
白戸くんの気持ちには応えられない。
やっぱり私は鬼男が好き。
例え、振られたとしても好きなんだ。
今なら、分かる。
さっき鬼男に振られたばかりだから
叶わない想いがどんなに辛いものか
身を持って経験したから分かる。
だから、白戸くんに私と同じ様な
辛い想いはさせたくない。
白戸「何で聞かなきゃならないの?」
愛琉「何でって...だって、私は...」