外見9割、性格1割。

白戸「全然!むしろ、本当は
大食いなのに普段
あんな小さい弁当箱でやり過ごす
新川の事、尊敬してる。」

もしも、私が本当の本当に
鬼男の事を諦めなきゃ
ならない日が来たら、きっと
私は白戸くんの事を好きになる。

だけど、やっぱり今は無理。
私の頭の中は鬼男で一杯だ。
白戸くんが入る隙はどこにもない。

愛琉「ごめん。」

白戸「何が?」

愛琉「まだ言いたくないけど
でも、とりあえず謝りたい。」

白戸「うん、そっか。
聞いてもいいかな?」

愛琉「何?」

白戸「黒沢先生のどこが好きなの?」

愛琉「ぶっきらぼうだけど
実は生徒思いな所とか
口うるさいけど優しい所とか
いつも私の事助けてくれる所とか
文句言いながらも
料理作ってくれる所とか
なんだかんだ言いながら
散らかしたもの片付けてくれる所とか。
とにかく今の私はあいつのいい所しか
見つけられない。」

白戸「へぇ。新川は黒沢先生の事
何でも知ってるんだ。」
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