外見9割、性格1割。

愛琉「私がいつでも笑わせる。
変顔とか、バカな事して
あんたの事、絶対笑わせるから。」

築「何だよ、それ。」

愛琉「人ってさ落ち込んでても
バカな人見ると元気出るじゃん。
こいつも精一杯生きてるし
自分も生きてみるかーって。
落ち込んでる自分がバカらしく
思えるでしょ。だから、私が...」

築「分かったよ。」

鬼男が言葉を遮る時は
これ以上は聞きたくないという合図だ。

言葉を遮られてしまったからには
これ以上この話は続けられない。

築「なぁ。」

そう思っていたのに
いつもはそのまま黙っている
鬼男が珍しく言葉を続けた。

築「落ち込んでない時は
お前の事呼んじゃダメか?」

愛琉「え?」

築「...なんてな。
もうしばらく時間かかるから
風呂でも入って来いよ。」

バカか、鬼男は。そんな言葉で
なかった事になんて出来ないよ。
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