敏腕室長の恋愛遍歴~私と結婚しませんか~



「へえ、それは俺も見たかったな。まあ神田さんなら想像出来なくもないけど」

「俺は考えてもみなかったから未だに彼女を見ると笑いそうになる」


またいつものように飲みながら暁斗と俺が目撃した彼女の行動について話していた。


「いや、俺はお前がそんな話をしてくること自体に驚いてるけど」

「何かおかしいか?」

「おかしいさ。今まで女の話は聞いてきたけど、それってもう二度と会わない見知らぬ女のベッドの中の話でさ。まさか身近な、しかもその子を可愛いと思ったとか、とりあえず驚くよね」

「……そういえば……そうだな」

「何、しかも自覚してないの?ついでに言うと神田さんを見て笑いそうになるっていうのはお前があの子を気に掛けてるってことだからな?」

「……そうだな」


特定の誰かが出来てしまうのを恐れて女性と適当な付き合いを重ねてきたのに、いつの間にか彼女を気に掛けていることに、暁斗に指摘されるまで気付いてなかった。
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