敏腕室長の恋愛遍歴~私と結婚しませんか~
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自分の家庭環境が周りにいる奴等と違うと、自分が愛人の子だと知ったのは小学生になってからだった。
父はいつも家にいて、時折帰って来ない日はあったが、一企業の社長であることは知っていたから、特に気にもとめなかった。
だからまさか他にも家庭があるとは思いもしなかった。
父は俺のことを気にかける素振りを見せてはいたが、母は父のことしか見ていなかった。
母は父の情を離したくない一心で俺を産んだが、生まれてしまえば俺に関心はない。
子供がいれば簡単には見捨てられないという母の浅はかな計算のもとに生まれたのが俺だ。
そんな環境だったから俺のことを気遣うのは家政婦ぐらいしかいなかった。
もちろんこんな話を母から直接聞いた訳ではない。
何かとお節介な親戚や、周りが俺に聞かれているとは気付かずに陰口を叩く場面に遭遇したからだ。
父の正妻は母の姉だ。つまり俺の母は姉の夫と不倫をしていた。
当然、母の実家からは見放されてほぼ絶縁状態、中学に上がる頃には自分の家庭の歪さに吐き気がして父を父とも思わず、母を蔑むようになった。
俺は恵まれた容姿を持ち、父譲りの優れた頭脳で難関と言われる大学に進み、やっと家から離れられる未来を夢見ていた頃、俺は兄の存在を知った。
自分の家庭環境が周りにいる奴等と違うと、自分が愛人の子だと知ったのは小学生になってからだった。
父はいつも家にいて、時折帰って来ない日はあったが、一企業の社長であることは知っていたから、特に気にもとめなかった。
だからまさか他にも家庭があるとは思いもしなかった。
父は俺のことを気にかける素振りを見せてはいたが、母は父のことしか見ていなかった。
母は父の情を離したくない一心で俺を産んだが、生まれてしまえば俺に関心はない。
子供がいれば簡単には見捨てられないという母の浅はかな計算のもとに生まれたのが俺だ。
そんな環境だったから俺のことを気遣うのは家政婦ぐらいしかいなかった。
もちろんこんな話を母から直接聞いた訳ではない。
何かとお節介な親戚や、周りが俺に聞かれているとは気付かずに陰口を叩く場面に遭遇したからだ。
父の正妻は母の姉だ。つまり俺の母は姉の夫と不倫をしていた。
当然、母の実家からは見放されてほぼ絶縁状態、中学に上がる頃には自分の家庭の歪さに吐き気がして父を父とも思わず、母を蔑むようになった。
俺は恵まれた容姿を持ち、父譲りの優れた頭脳で難関と言われる大学に進み、やっと家から離れられる未来を夢見ていた頃、俺は兄の存在を知った。