敏腕室長の恋愛遍歴~私と結婚しませんか~
「ああ、もちろん会社の経費にはしないから安心していい。今日は元々ビジネスというよりプライベートみたいなものだし」
そう言って室長は手を伸ばし私の頭をゆっくりと撫でる。
私を見つめるその目は優しく、見つめ返すと微笑まれてしまい胸の奥が熱い。
頭を撫でるなんて子供みたいだと前は思っていたけれど、想いを寄せる人からこうされると心を落ち着かせる効果があるのだと今は思う。
「そんなに見つめられると、会食なんかすっぽかしたくなるね」
「え?」
「このまま二人で、朝まで部屋に籠って過ごそうか」
「そ、そんなのダメです……」
「どうしてもダメ?」
「っ……!」
室長は本物の魔性の男だ。
しかもちょっと甘えた感じなのがたまらない。
色気たっぷりの目でこんな台詞をはかれた日には堕ちない女はいないと思う。
実際、私は完全に室長に落とされてしまっているし。