敏腕室長の恋愛遍歴~私と結婚しませんか~
その顔を見て、胸がきゅうっと締め付けられるぐらいにドキドキして、そのまま抱きついてしまいたい衝動に駆られたけれど何とか押さえ込んでバスルームへと向かった。
スイートルームではないけれど、十分に豪奢で広々としたバスルームで熱いシャワーを浴びる。
これからこの身体が、室長からどんな風に愛されるのかと思うとあり得ないほど気持ちが昂る私はなんて淫らなんだろう。
シャワーを浴びる時間さえも惜しい気がするほど室長を待ちわびるなんて、こんなこと今までに付き合った人には感じなかった。
私は、自分がこれほどまでに室長を好きになっていたことを今さら思い知らされていた。
念入りに肌を磨いて、髪を乾かし、最後に洗面台の大きな鏡に映る自分を見つめると、頬が紅潮している。
まだ何も起きていないのに熱に当てられたように赤くなっている私を見たら、きっと室長は笑うのだろうと思いつつバスローブ姿のままドアを開けた。
さらりと乾いた空気を肌に感じると同時に、視線を感じて顔を上げると窓際のソファに座りこちらへ目を向ける室長の姿があった。
室長はソファの背もたれに体を預け、膝に置いたノートパソコンと優雅に向き合っている。