敏腕室長の恋愛遍歴~私と結婚しませんか~

「あの……長くなってごめんなさい……」

「……いや、いいよ。俺のために時間を掛けてるんだと思えばなんてことない」


そう言って室長はパソコンを閉じながら余裕の笑みを浮かべ、私の心臓はお約束のように鼓動を速める。


「そうだ、さっき慎太郎くんから連絡があったよ。会長は少し熱があったらしい。でも今は落ち着いているから心配いらないってさ」

「あ……、そうなんですね、すごく苦しそうにしてらしたので気になっていたから安心しました」

「君にも迷惑かけてすまなかったと伝えてほしいと言われたよ」


ひどく苦しげに咳き込んでいた様子から、その後どうされたかと気掛かりだったけれど、とりあえず大事に至らなかったと聞きほっとする。


「それとルームサービスも適当に頼んでおいた。足りなかったら好きなものを頼むといい」


ソファの前のテーブルには色鮮やかなフルーツが乗せられたプレートや、一口サイズにカットされたサンドイッチ、サラダなどが用意され、その傍らにはワインのボトルとグラスが添えられていた。
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