敏腕室長の恋愛遍歴~私と結婚しませんか~
「それにしても……、スースーする……」
下を穿かずにじっとしている状態はなんとも落ち着かない。
しかも足を崩して横座りになった途端に、バスローブが乱れて太股が覗き、胸元がはだけていやらしく誘う姿勢になってしまう。
「や、やっぱり……、あ……」
ベッドの上で着るの着ないのとモソモソしているうちに、バスルームのドアが開く音がした。
私と同じ、白いバスローブを着た室長の姿が目に入ると、どっきん、と心臓が大きく跳ねる。
室長は洗いざらしの髪をかき上げながら、ベッドの上で律儀に正座している私へ目を向けると、はた、と驚いた表情のまま立ち止まる。
当然ばちっと目が合ってしまい、室長の艶かしい姿に胸を高鳴らせる私は言葉もなくただ見つめ返していたけれど。
室長は珍しいものでも見るかのような目を私へ向けたまま、その場に立ち尽くしている。
「あ、あの……」
「くっ……!」
室長は堪えきれないとでもいうように、肩を震わせ笑い出す。