敏腕室長の恋愛遍歴~私と結婚しませんか~
「いや、確かに待ってろとは言ったけど、ホントにやるとは思ってなかった」
「え?」
「悪い、いや、俺が言ったんだけどさ……、ふ、はははっ!」
まだ笑いますか? とツッコミたくなるほどに再び笑い出す室長。
なんだかちょっとムカついてきたかも。
冗談で言ってるようには思えなかったけど、からかっただけなのか。
つまり真に受けて言う通りにしている私がおバカさんだったということですか。
「も、もう、冗談だったんですね……!」
「いや、冗談でもないけど、なんていうか、願望?」
「それにしたって笑い過ぎですよ!」
怒っているのを全面的にアピールしたい私だけど、少しでも体勢を崩すと、途端にエロス全開、チラ見せになってしまうのであまり大きく動くこともできない。
「ごめん、悪かった。嬉しい誤算っていうかさ、まあ、はっきり言うとかなりテンション上がった。ありがとう」
そう言って室長はルームサービスの皿が並べられたテーブルから、フルーツが乗せられたお皿を手に取りこちらへ近付いてきた。
「ひどいです。あんな風に言われたら、そうしようって思いますよ」
おかげで緊張は和らいだけど、からかわれたのは面白くないので不満を隠さず訴える。