敏腕室長の恋愛遍歴~私と結婚しませんか~
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ホテルへ運転手付きの車で迎えに来てくれた常務は、昨日と変わらず爽やかなイケメンだった。
私が乗り込むときにはドアを開けてくれたり、車内での会話もスマートで、とにかく『気配りの人』という印象が強く残った。
ランチに連れて来てもらったイタリアンのお店もすごくお洒落で洗練された雰囲気だった。
またそこでも常務は上手く聞き役に回ってしまい、私はなんやかんやと接待される側となってしまった。
女性に慣れてないとか言ってたはずなのに、行動からは全くそう感じられなくて、逆に慣れてる?と思ってしまったけど。
「いや、僕は女性が好きそうなお店とか全然わからなかったので、とりあえず姉に聞いたんですよ」
食事を終えて店を出てからの車内で、本当は女性に慣れてるのでは?的なことを訊くと、常務は焦ったように手を振って否定した。
「本当に女性と二人きりでこんな風に行動するのは久しぶりです。たぶん、年単位で、ですかね」
「年単位でですか? 全くそんな感じがなかったのでてっきり……」
「いや、ここまではビジネスでもよくあるパターンじゃないですか。取引先の方と食事したり会話したりっていうのは。でもね、ここからが問題なんですよ」
そう言って常務は口元を手で覆い、視線をやや泳がせている。
気のせいかほんのり頬も赤みが増してきているような。
ホテルへ運転手付きの車で迎えに来てくれた常務は、昨日と変わらず爽やかなイケメンだった。
私が乗り込むときにはドアを開けてくれたり、車内での会話もスマートで、とにかく『気配りの人』という印象が強く残った。
ランチに連れて来てもらったイタリアンのお店もすごくお洒落で洗練された雰囲気だった。
またそこでも常務は上手く聞き役に回ってしまい、私はなんやかんやと接待される側となってしまった。
女性に慣れてないとか言ってたはずなのに、行動からは全くそう感じられなくて、逆に慣れてる?と思ってしまったけど。
「いや、僕は女性が好きそうなお店とか全然わからなかったので、とりあえず姉に聞いたんですよ」
食事を終えて店を出てからの車内で、本当は女性に慣れてるのでは?的なことを訊くと、常務は焦ったように手を振って否定した。
「本当に女性と二人きりでこんな風に行動するのは久しぶりです。たぶん、年単位で、ですかね」
「年単位でですか? 全くそんな感じがなかったのでてっきり……」
「いや、ここまではビジネスでもよくあるパターンじゃないですか。取引先の方と食事したり会話したりっていうのは。でもね、ここからが問題なんですよ」
そう言って常務は口元を手で覆い、視線をやや泳がせている。
気のせいかほんのり頬も赤みが増してきているような。