俺がきみの一番になる。
とても短い文章だけど、マメに毎日連絡をくれる本田君。
太陽の時は一週間に一度、メッセージがあればいいほうだった。一週間以上連絡がなくて、もっとたくさんほしいって強要したことがあるけど、その時太陽は困ったような顔をしてたっけ。今思えば、それもダメだったな。
冷静になった今だからこそ、そう思えるようになった。
本田君はすごくマメだから、付き合ったら大事にしてくれるよね。
一途にまっすぐに想ってくれるんだろうな。
あーもう。
やめやめ。
そんなことを考えるのはよそう。
気を取り直して、ドリンクバーにジュースを注ぎにいく。
「あっれー? 亜子ちゃん?」
そこにいたのは高木君だった。ドリンクバーの真向かいの席で、珍しく一人のようだ。
「なにしてるの? こんなところで」
「時間潰してんだよ。亜子ちゃんは一人? 暇ならこっちおいでよ」
一人で時間を潰すのに飽きてきていたところだったから、ちょうどよかった。
自分のテーブルに戻って荷物をまとめると、高木君がいる席まで移動して向かい側に座った。