ボクは初恋をまだ、知らない。
「嘘って…どうした?
ブーケデザイン行き詰まってるなら
相談乗るぞ?」

何処までも真面目な対応をしてくれてるのに、

"恋煩い"で気づいたらバーミリオンで染めてました。

なんて言える訳が無い。

「……いえ、大丈夫です。」

ボクはそのまま、るなの手を引いて
教室を出ていってしまった。

「ツッキー!待って足速いよー?」

「あ、ごめん。」

るなの手を離したが、
今度は腕を絡めてきて言った。

「意識しちゃうんでしょ?太陽先生のこと。」

「うん。バレバレだったか…」

「しょうがないよ!好きなんだもん。」

るなは初恋のボクに、
色々アドバイスや心の在り方を
教えてくれていた。


「その気持ちさえも、楽しんぢゃいな!」


明るく励ましてくれたるなを、

頼もしく思う。


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