ボクは初恋をまだ、知らない。
トイレから教室に戻ると、ボクの机の上に
見慣れない小冊子が置いてあった。

「何これ…?」

るながページを捲ると、
ウェディングドレスを着たモデルさん達が
色んなブーケを持って映っている。

「わぁ、綺麗ー!!」

ふと、小冊子に栞のように挟まれた紙を見つけた。

《悩んだら、参考にしてくれ!》

中学生が書くような、
ちょっぴり汚い男の子らしい文字。

それと シンプルで可愛い

太陽のイラストが添えてあった…。


「太陽先生からぢゃん!
気にかけてくれてたんだよ、きっと!」

イラストと文字を見て、

ボクもすぐに分かった……。

「るな……。」

胸の奥で、また初めて感じる何か。

ふわっとした感覚。


「太陽先生、可愛いすぎるぅぅ……っ!!」


ボクは、悶えた。

「あはは、確かに。
太陽先生、こんなイラスト描くんだね。」

るなはそんなボクをヨシヨシしてきた。
< 71 / 106 >

この作品をシェア

pagetop