ボクは初恋をまだ、知らない。
そんなボクらの様子を、窓際の席で見てるクラスメイトがいた。

「なにあれ?太陽先生のお墨付きだからって、調子乗ってない?」

「うざーい。まぢ気に食わないんだけど。」

「嫉妬はやめなよ。みっともないよ。」

デザイン画のチェックをしながら2人の悪口を注意する女の子がいた。

「…ごめん、陽菜ちゃん!」
「トップモデルこその余裕だねー。」

七瀬 陽菜。彼女は女子大生向けのファッション雑誌で活躍中のモデルでもある。
身長170センチに均整のとれたスリムな体型。
男子にモテそうな艶のあるロングヘアは女の子も憧れるサラサラヘアだ。

大きな瞳は、千影とるなに視線を向けていた。

「そんな事ないよ。私なんてまだまだ。
月村さんの個性は私も凄いと思うし。」

「謙虚だなぁ、もう!」
「月村さんが個性派なら、陽菜ちゃんは万人受けする正統派デザインだね!イベント成績上位も狙えるよー!」

「そうかな?頑張る。」

女の子もキュンとするようなふんわりとした笑顔を見せると、近くにいた男子が2度見して見とれていた。

彼女は多分、
この専門学校1の美少女でもあるだろう。

「……月村千影、か。」

ポツリと独り言のように零すと、
再びデザイン画にペンを走らせた…。

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