ボクは初恋をまだ、知らない。
「俺に怒られるのが怖かったのか!?大丈夫だぞ!?だから顔上げろ?」

太陽先生が慌ててボクの顔を掴んで上げた。

目が合った瞬間、

涙が止まらなくなった……。

「太陽先生、なんで…この部屋は
"時の止まった部屋"って呼ばれてるんです?」

ボクの言葉に太陽先生は、
一瞬眉を下げた。

「……倉橋にでも、聞いたか?」

視線を外して、落ち着いた声で問われる。

「はい…専門学校の見学の時に。
飾られたウェディングドレスに、あのアルバム。太陽先生は、珠璃さんと恋人同士だったんですか?」

誰が見ても、あのツーショットは恋人同士だと見えるだろう。

誰にも…邪魔出来ないようなお似合いさ。

ボクなんか…到底敵わないだろう大人の関係。

返事が聞きたくて、太陽先生を見ると、

ボクはビックリした……。





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