ボクは初恋をまだ、知らない。
「良かったぁ。あたしさ、こないだツッキーの完成品見た時にニーズの件大丈夫かなって思ってたんだ。」

るなはあの時、言うのを迷ったらしい。
言って不安を仰いでしまったら嫌だと感じて結局言わなかったらしいが、

友達ならやっぱり話すべきだったと打ち明けられた。

「るなそんな事考えてくれてたんだね。
ありがとう。でももう、今回は成績の事考えないようにするよ。」

「え?そうなの?」

ボクはるなの耳元で、
さっきの太陽先生との事を打ち明けた。

「太陽先生が励ましてくれたから、ね。」

そう言うと、るなが超絶にやけて無言で静かに悶えていた。

「終わったら詳しく聞こうぢゃないか!♡」

「中村さーん!試着したい人いるってー!」
「おおっ!?はーい!すぐに参りマース!」

スイートブースの女の子がるなを呼びに来た。

そろそろ試着時間も各ブースで、並び始めていた。

るなのバレリーナ風のドレスを嬉しそうに持っているあどけない表情のお客様が、試着室の前に立っているのが見える。

「るなも頑張ってね!」

「うん!ツッキーもね!」

ボク達はそれぞれの場所で、
自分達の作ったドレスを着てもらう為に出来る事を考え行動していく。
< 96 / 106 >

この作品をシェア

pagetop